こんにちは。たいら(@tairaengineer2)です。
転職を繰り返し現在5社経験している、12年目エンジニアです。
この記事では、 PHPのヒアドキュメントについて
- ヒアドキュメントとは
- ヒアドキュメントを書くルール
- ヒアドキュメントを使ったサンプルプログラム
と、丁寧に解説していきます。
前提条件:実行環境について
実行環境は以下の通りです。
OS | Windows11 |
---|---|
PHPのバージョン | 8.2.4 |
XAMPPのバージョン | 8.2.4 |
PHPを動かすためにXAMPPを使っています。
XAMPPのインストールは、下の記事をご参考ください。
ヒアドキュメントとは
ヒアドキュメントとは、長い文字列や
- HTMLタグ
- タブ
- SQL
など特殊な文字列を変数に設定するときに使用する機能です。
使い方サンプルは以下です。
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$sample = <<<EOF HelloWorld<br > HelloWorld<br > HelloWorld EOF; |
このヒアドキュメントを表示させると
と表示され、開発者ツールを使いHTMLを確認すると
ヒアドキュメントで指定したbrタグで改行できています。
ヒアドキュメントを書くルール
ヒアドキュメントを書くルールがあります。
- 「<<<【任意のID】」で始まり、「【任意のID】;」で終わること
- 最初と最後の【任意のID】は同一であること
- 【任意のID】に使用できる文字は英数字と記号は「_(アンダースコア)」であること
- 【任意のID】の最初の文字は数字以外であること
の4つです。
【任意のID】には最初と最後が同一であれば、何を設定してもOKです。
なので
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$sample = <<<ABC_123 HelloWorld<br > HelloWorld<br > HelloWorld ABC_123; |
こういうのもOKです。
ただ慣例的に
- EOD(End Of Docment:ドキュメントの終わり)
- EOF(End Of File:ファイルの終わり)
- EOM(End Of Message:メッセージの終わり)
- EOT(End Of Text:テキストの終わり)
のいずれかを使うことが多いです。
ヒアドキュメント内に変数を設定することができます。
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$test = 'test'; $sample = <<<EOF $test EOF; |
注意点として、変数の前後は半角スペースを入れる必要があります。
では、次の章で実際に使ってみます。
ヒアドキュメントを解説するプログラムの概要
ヒアドキュメントを解説するプログラムでは、ヒアドキュメントを
- 文字列のみ
- HTMLタグあり
- 変数あり
の3種類で作成します。
ヒアドキュメントを画面に表示させ、設定した内容で表示できるかどうかを確認します。
phpプログラムは
C:\xampp\htdocs
配下に、【sample.php】というファイル名で格納しています。
PHPサンプルプログラム
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<?php print('■ヒアドキュメントサンプル<br >'); print('・文字列のみの場合<br >'); $msg1 = <<<EOF あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと EOF; print($msg1.'<br >'); print('・HTMLタグありの場合<br >'); $msg2 = <<<EOF <ul> <li>PHP</li> <li>Java</li> <li>Ruby</li> </ul> EOF; print($msg2); print('・変数あり場合<br >'); $orange = 'オレンジ'; $peach = 'モモ'; $msg3 = <<<EOF ブドウ $orange ナシ $peach パイナップル EOF; print($msg3); ?> |
ul要素は、順不同の箇条書きのリストを表す要素です。
こちらの記事をご参考ください。
実行結果
XAMPPを起動して、【http://localhost/sample.php】のURLにアクセスします。
XAMPPでPHPの動かし方については、こちらの記事をご参考ください。
設定した内容で表示できていることが確認できました!
まとめ:ヒアドキュメントを使ってみよう!
以上がヒアドキュメントについての解説でした!
あなたのご参考になったのなら、とても嬉しいです(*´▽`*)
ではでは~(・ω・)ノシ
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