このページは、PHPの関数解説記事を一覧でまとめました。
各関数に簡単なサンプルプログラムも載せています。
ご参考になれば幸いです。
(使い方が複数ある関数は、最もシンプルなものを載せています)
a
aの章では
- array関数
- array_change_key_case関数
- array_flip関数
- array_is_list関数
- array_key_exists関数
- array_map関数
- array_merge関数
- array_pop関数
- array_push関数
- array_reverse関数
- array_search関数
- array_shift関数
- array_sum関数
をまとめています。
array関数
array関数とは、配列を初期化する関数。
1 2 |
$result = array(); // 変数resultには空の配列が返される |
array_change_key_case関数
array_change_key_case関数とは、引数に指定した配列のキーをすべて大文字または小文字に変換した配列を返す関数。
1 2 3 4 5 |
$sample = array( 'sample' => 'サンプル', 'TEST' => 'テスト' ); $result = array_change_key_case($sample, CASE_UPPER); |
変数resultには
1 2 3 4 5 |
Array ( [SAMPLE] => サンプル [TEST] => テスト ) |
の配列が返される
array_flip関数
array_flip関数とは、引数に指定された配列のキーと値を反転した配列を返す関数。
1 2 |
$sample = array('aaa', 'bbb', 'ccc'); $result = array_flip($sample); |
変数resultには
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [aaa] => 0 [bbb] => 1 [ccc] => 2 ) |
という配列が返される
array_is_list関数
array_is_list関数とは、引数に指定された配列がリスト(純粋な配列)かどうかを判定してbool値を返す関数。
リストであればtrue、そうでなければfalseを返す。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3, 4]; $result = array_is_list($sample); // 変数resultには「true」が返される |
array_key_exists関数
array_key_exists関数とは、指定された文字列のキーが配列に存在すればtrue、なければfalseを返す関数。
1 2 3 |
$sample = ['test' => 'テスト', 'hogehoge' => 'ほげほげ']; $result = array_key_exists('test', $sample); // 変数resultには「true」が返される |
array_map関数
array_map関数とは、引数に指定された配列の各要素に関数を適用させてできた配列を返す関数。
1 2 3 4 5 6 |
function calc($value) { return $value * 2; } $sample = [2, 9]; $result = array_map('calc', $sample); |
変数resultには
1 2 3 4 5 |
Array ( [0] => 4 [1] => 18 ) |
の配列が返される
array_merge関数
array_merge関数とは、引数に設定されている配列をすべて結合した配列が返される関数。
1 2 3 |
$sample1 = ['aaa', 'bbb']; $sample2 = ['C' => 'ccc', 'D' => 'ddd', 'E' => 'eee']; $result = array_merge($sample1, $sample2); |
変数resultには
1 2 3 4 5 6 7 8 |
Array ( [0] => aaa [1] => bbb [C] => ccc [D] => ddd [E] => eee ) |
の配列が返される
array_pop関数
array_pop関数とは、配列の末尾から要素を削除し、削除した要素を返す関数。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3, 4]; $result = array_pop($sample); // 変数resultには「4」が返される |
変数sampleは
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [0] => 1 [1] => 2 [2] => 3 ) |
という配列になっている。
array_push関数
array_push関数とは、指定された配列の最後に設定されている値をすべて追加し、追加後の配列の要素数を返す関数。
1 2 3 |
$sample = ['aaa', 'bbb', 'ccc']; $result = array_push($sample, 'xxx', 'yyy', 'zzz'); // 変数resultには「3」が返される |
変数sampleは
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
Array ( [0] => aaa [1] => bbb [2] => ccc [3] => xxx [4] => yyy [5] => zzz ) |
という配列になっている。
array_reverse関数
array_reverse関数とは、引数に指定した配列の要素を逆順にした配列を返す関数。
1 2 |
$sample = array(1, 2, 3); $result = array_reverse($sample, true); |
変数resultには
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [2] => 3 [1] => 2 [0] => 1 ) |
という配列が返される。
array_search関数
array_search関数とは、配列から指定した値を検索し、最初に見つかったキーを返す関数。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3, 4]; $result = array_search('3', $sample); // 変数resultには「2」が返される |
array_shift関数
array_shift関数とは、引数に指定された配列の先頭要素を取得して、先頭要素の値を返す関数。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3, 4]; $result = array_shift($sample); // 変数resultには「1」が返される |
変数sampleは
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [0] => 2 [1] => 3 [2] => 4 ) |
という配列になっている。
array_sum関数
array_sum関数とは、引数に指定した配列の各要素の値の合計を返す関数。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3]; $result = array_sum($sample); // 変数resultには「6」が返される |
b
bの章では
- base64_decode関数
- base64_encode関数
をまとめています。
base64_decode関数
base64_decode関数とは、引数に指定された文字列をbase64方式でデコードした文字列を返す関数。
1 2 3 |
$sample = "44OG44K544OI"; $result = base64_decode($sample); // 変数resultには「テスト」という文字列が返される |
base64_encode関数
base64_encode関数とは、引数に指定された文字列をbase64方式でエンコードした文字列を返す関数。
1 2 3 |
$sample = "sample"; $result = base64_encode($sample); // 変数resultには「c2FtcGxl」という文字列が返される |
c
cの章では
- ceil関数
- compact関数
- count関数
をまとめています。
ceil関数
ceil関数とは、引数に指定した数の小数点以下を切り上げて返す関数。
1 2 |
$result = ceil(1.3); // 変数resultには「2」が返される |
compact関数
compact関数とは、引数に指定した変数名をキー、その変数の値を値とする連想配列を作成して返す関数。
1 2 3 |
$sample = 'サンプル'; $test = 'テスト'; $result = compact('sample', 'test'); |
変数resultには
1 2 3 4 5 |
Array ( [sample] => サンプル [test] => テスト ) |
の連想配列が返される
count関数
count関数とは、引数に指定された配列の要素数を返す関数。
1 2 3 4 |
$hoge = ['緑茶', '紅茶', '麦茶']; $sample = ['牛乳', 'お茶', $hoge]; $result = count($sample); // 変数resultには「3」が返される |
d
dの章では
- define関数
をまとめています。
define関数
define関数とは、引数に指定された値を定数として定義する関数。
1 2 |
define('HELLO', 'こんにちは'); // HELLOを呼ぶと、'こんにちは'という値が取得できる |
e
eの章では
- empty関数
- explode関数
をまとめています。
empty関数
empty関数とは、引数に指定された配列が空であればtrue、空以外であればfalseを返す関数。
1 2 3 |
$sample = []; $result = empty($sample); // 変数resultには「true」が返される |
explode関数
explode関数とは、指定した区切り文字で文字列を分割した配列を返す関数。
1 2 |
$sample = 'aa,bb,cc'; $result = explode(',', $sample); |
変数resultには
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [0] => aa [1] => bb [2] => cc ) |
という配列が返される。
f
fの章では
- file_exists関数
- floor関数
をまとめています。
file_exists関数
file_exists関数とは、引数に指定されたパスのファイルまたはディレクトリが存在したらtrue、なければfalseを返す関数。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 絶対パスで指定した場合 $sample = 'C:\sample.txt'; $result = file_exists($sample); // 相対パスで指定した場合 $sample = '.sample.txt'; $result = file_exists($sample); // 変数resultにはsample.txtが存在していれば「true」、なければ「false」が返される |
floor関数
floor関数とは、引数に指定した数の小数点以下を切り捨てて返す関数。
1 2 |
$result = floor(1.7); // 変数resultには「1」が返される |
g
gの章では
- gettype関数
をまとめています。
gettype関数
gettype関数とは、引数に与えた変数の型を取得し、その型を文字列で返す関数。
1 2 3 |
$sample = 'sample'; $result = gettype($sample); // 変数resultには「string」が返される |
i
iの章では
- implode関数
- in_array関数
- is_array関数
- is_bool関数
- is_file関数
- is_float関数
- is_int関数
- is_null関数
- is_numeric関数
- is_string関数
- isset関数
をまとめています。
implode関数
implode関数とは、引数に与えられた配列の要素をインデックスの順番通りにすべて連結して文字列を返す関数。
1 2 3 |
$sample = ['a', 'b', 'c']; $result = implode($sample); // 変数resultには「abc」が返される |
in_array関数
in_array関数とは、配列に指定した値があればtrue、なければfalseを返す関数。
1 2 3 |
$sample = [1, 2, 3]; $result = in_array('2', $sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_array関数
is_array関数とは、引数に指定された変数が配列であればtrue、配列以外であればfalseを返す関数。
1 2 3 |
$sample = ['a', 'b', 'c']; $result = is_array($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_bool関数
is_bool関数とは、引数に与えた値が真偽値(boolean)かどうかを判定し結果をboolで返す関数。
1 2 3 |
$sample = true; $result = is_bool($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_file関数
is_file関数とは、引数に指定されたパスが存在しかつファイルだった場合true、異なればfalseを返す関数。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 絶対パスで指定した場合 $sample = 'C:\sample.txt'; $result = is_file($sample); // 相対パスで指定した場合 $sample = '.sample.txt'; $result = is_file($sample); // 変数resultにはsample.txtが存在していれば「true」、なければ「false」が返される |
is_float関数
is_float関数とは、引数に与えた値が小数かどうかを判定し結果をboolで返す関数。
1 2 3 |
$sample = 1.2; $result = is_float($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_int関数
is_int関数とは、引数に与えた値が整数かどうかを判定し結果をboolで返す関数。
1 2 3 |
$sample = 1; $result = is_int($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_null関数
is_null関数とは、引数に指定された変数がnullであればtrue、null以外であればfalseを返す関数。
1 2 3 |
$sample = null; $result = is_null($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_numeric関数
is_numeric関数とは、引数に与えた値が数値かどうかを判定し結果をboolで返す関数。
1 2 3 |
$sample = 1; $result = is_numeric($sample); // 変数resultには「true」が返される |
is_string関数
is_string関数とは、引数に指定された値が文字列かどうかを判定してboolを返す関数。
1 2 3 |
$sample = "sample"; $result = is_string($sample); // 変数resultには「true」が返される |
isset関数
isset関数とは、引数に与えられた変数が宣言されているか、宣言されているならばNULLであるかをチェックしてその結果をboolで返す関数。
1 2 |
$sample = null; $result = isset($sample); |
返り値は以下。
宣言していない場合 | false |
---|---|
宣言され、かつ、値がnullの場合 | false |
宣言され、かつ、値がある場合 | true |
上記の例だと、変数resultにはfalseが返される。
m
mの章では
- mb_strlen関数
- mb_strwidth関数
- mt_rand関数
をまとめています。
mb_strlen関数
mb_strlen関数とは、引数に指定された文字列の文字数を返す関数。
1 2 3 |
$sample = 'サンプル'; $result = mb_strlen($sample); // 変数resultには「4」が返される |
mb_strwidth関数
mb_strwidth関数とは、引数に指定された文字列の幅を返す関数。
1 2 3 |
$sample = 'testテスト'; $result = mb_strwidth($sample); // 変数resultには「10」が返される |
mt_rand関数
mt_rand関数とは、乱数を生成して返す関数。
1 |
$result = mt_rand(); |
変数resultには
- 234940870
- 150762299
- 695634834
などが返される。
p
pの章では
- parse_url関数
をまとめています。
parse_url関数
parse_url関数とは、引数に指定された文字列をURLとし、URLの構成要素ごとに分解して返す関数。
1 2 |
$sample = 'https://www.google.com/'; $result = parse_url($sample); |
変数resultには
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [scheme] => https [host] => www.google.com [path] => / ) |
の連想配列が返される。
r
rの章では
- realpath関数
をまとめています。
realpath関数
realpath関数とは、引数に指定された相対パスから絶対パスを返す関数。
1 2 |
$sample = './'; $result = realpath($sample); |
変数resultには実行プログラムの絶対パスが返される。
s
sの章では
- shuffle関数
- str_pad関数
- str_repeat関数
- str_replace関数
- str_shuffle関数
- strrev関数
- strtolower関数
- strtoupper関数
をまとめています。
shuffle関数
shuffle関数とは、引数に指定された配列の要素をランダムにシャッフルし、trueを返す関数。
1 2 |
$sample = ['a', 'b', 'c']; $result = shuffle($sample); |
変数resultには「true」が返され、変数sampleは
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [0] => c [1] => a [2] => b ) |
や
1 2 3 4 5 6 |
Array ( [0] => a [1] => c [2] => b ) |
など、要素がシャッフルされた配列になっている。
str_pad関数
str_pad関数とは、文字列に左、右または両側に指定した長さまで文字で埋めた文字列を返す関数。
1 2 |
$result = str_pad('aa', 4, 'x', STR_PAD_LEFT); // 変数resultには「xxaa」という文字列が返される |
str_repeat関数
str_repeat関数とは、引数に指定した文字列を指定した回数分くりかえした文字列を返す関数。
1 2 |
$result = str_repeat('ab', 2); // 変数resultには「abab」という文字列が返される |
str_replace関数
str_replace関数とは、対象の文字列を指定した値にすべて置換して返す関数。
置換した回数も取得することが可能。
1 2 3 |
$sample = 'abcd'; $result = str_replace('b', 'B', $sample, $cnt); // 変数resultには「aBcd」という文字列が返され、cntには「1」が格納される |
str_shuffle関数
str_shuffle関数とは、引数に指定された文字列をランダムにシャッフルした文字列を返す関数。
1 |
$result = str_shuffle('xyz'); |
変数resultには
- xyz
- yzx
- zxy
など、引数に指定された「xyz」をシャッフルした文字列が返される。
strrev関数
strrev関数とは、引数に与えた文字列を逆順にした文字列を返す関数。
1 2 3 |
$sample = "abc"; $result = strrev($sample); // 変数resultには「cba」という文字列が返される |
strtolower関数
strtolower関数とは、引数に指定された大文字を小文字に変換した文字列を返す関数。
1 2 |
$result = strtolower('TEST'); // 変数resultには「test」という文字列が返される |
strtoupper関数
strtoupper関数とは、引数に指定された小文字を大文字に変換した文字列を返す関数。
1 2 |
$result = strtoupper('test'); // 変数resultには「TEST」という文字列が返される |
t
tの章では
- time関数
- trim関数
をまとめています。
time関数
time関数とは、現在日時のタイムスタンプ(1970年1月1日 00:00:00からの通算した秒)を返す関数。
1 2 |
$result = time(); // 変数resultには「1705331245」というような値が返される |
trim関数
trim関数とは、引数に指定した文字列の先頭と末尾から空白を削除した文字列を返す関数。
1 2 3 |
$sample = " A B C "; $result = trim($sample); // 変数resultには「1662604229」というような値が返される |
u
uの章では
- unset関数
をまとめています。
unset関数
unset関数とは、引数に指定した変数や配列の特定の要素の割当を削除することができる関数。
1 2 3 |
$sample = 'sample'; unset($sample); // 実行後、変数sampleは使用不可 |